カテゴリ:Il cuore( 31 )

したいこと。

旅をしたい。
のんびりと、一人で。

と、息抜きの本屋で、トマス・クック鉄道時刻表と視線が合って、そう思った。

5年前の一人旅でも、今回のイタリア留学にも
持っていったのが、このトマス・クック鉄道時刻表。
ヨーロッパ全土の鉄道を網羅している。

鉄道さえ繋がっていれば何処へでも行けるから
パラパラとページをめくっては、どこへいこうか考えるのが楽しかった。

天井の高い主要駅の構内に列車が滑りこむとき
あるいは、牧歌的な田舎の草原を走り抜けていくとき
合席した他の乗客とおしゃべりしてるとき
まだ知らぬ土地の駅のホームに降りるとき
何ともいえない喜びと好奇心が胸を満たす。

でも、今はいけない。当分おあずけだ。

代わりに、チェコの絵本と、パリの雑貨本、アフリカサファリの本を購入した。

いつかまた海を渡れると信じていればきっと叶うと思うから。
(仕事をやめるつもりはないから、1週間とか短い期間だろうけど)

私はやっぱり、旅をやめられそうにない。
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by dolcissimokurobe | 2009-04-25 23:50 | Il cuore

自己嫌悪の原因

きほん楽天家、・・・・でもないか。
もともとちょっと考えすぎちゃうタイプかも。
「石橋を叩きすぎて、叩き割るタイプ」なんて書いてあった記憶もある。

ささいなことが重なって、ちょっと自己嫌悪に陥っていた。

でも、わりと復活した、と思う。

とどのつまり、努力してるような口ぶりで、大して努力できてない自分が
イヤになってたんだな、きっと。

簿記の勉強がそこまでつまらないわけではないけれど
所謂「課題」と言われるものが、どうも子供の頃から苦手で。
決して勉強が嫌いなわけじゃない。

現在、休日完全返上だし、ちょっと深呼吸が必要だったのかも。

実際、拘束時間が長い仕事以外の時間で、
勉強時間を捻出するのも、ちょっと覚悟が必要だった。

以前読んだ本に、「生活を変えることは容易なことではない。
ましてや、今の生活に新しく始めたことのために時間をさくことだって
容易ではないわけだ。
ならば、今までしていたことを一つやめればいい。
そこの空いた時間に、新しいことをするための時間をはめ込めばいい。」と、あった。

ということで、パソコンに向かう時間を減らしてみた。
その空いた時間を、簿記の勉強に充ててみて、一週間。

気が付いたら、ちょっと浮上している自分がいた。

こうやって、のんびり前に進んでは立ち止まって悩んで、また歩き始めるんだろうな。
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by dolcissimokurobe | 2009-04-25 23:14 | Il cuore

イタリア中部地震

4月6日日本時間未明、M6.2の地震がイタリア中部ラクイラを襲った。

友人のメール、日記によるとペルージャではほとんど被害がなかったようなので
少し安心していたのだけれど、イタリア国営放送Raiのニュース番組に映し出された
倒壊した歴史的建造物の瓦礫の映像を見てショックを受けた。

死者の数は増加し、260名を超えたと言う。

火山国とは言え、日本と違って変動しやすいプレートの上に位置しているわけではない
イタリアでは地震はそう頻繁に起こるものではない。
天災を免れてきた16、17世紀の建物が多く残る歴史街。
伝統を残す美しい街並みが、今回の大地震で人々を下敷きにしてしまった。

また、Raiのニュースでは、
かつての大地震の惨事から地域の人々が結束して見事復興を遂げた神戸に学べと
日本の最新耐震技術と意識が報道されていた。

災害が残した爪あとは深い。
でも今日の経験と知識がきっと、
一人でも多くの未来の被害者を救うのだと思う。

今回の地震での被害者の冥福と
美しきイタリアの歴史ある街の復興が一日でも早からんことを祈ります。
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by dolcissimokurobe | 2009-04-09 23:07 | Il cuore

わーーん

前日記の訂正

>かりんとうのような砂糖でお化粧されたレモンケーキ。


かりんとう・・・・って
かりんとう・・・・って

アップする前に何度かさっと推敲するのに、気付かなかった。
表現しようとしたイメージがぶち壊し。

モトイ、

→ 金平糖のような砂糖でお化粧されたレモンケーキ(正)

自分でさっき気が付いて、笑っちゃったよ。
だって、かりんとうだよ。
どんなレモンケーキだよ?!
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by dolcissimokurobe | 2009-04-04 23:06 | Il cuore

ともだち

いまさら言うことでもないのかもしれないけど、
歳を重ねるたびに、「友達っていいなぁ」とつくづく。

言語とか、国籍とか、性別とか、年齢とか、
そういう所謂カテゴリとは何の関係なしに
相手と心が通じ合うこと。

自分の気持ちが通じたとき
相手の気持ちが通じたとき
何ていうか、言葉にならない嬉しさがある。

出会う喜びが大きいから、子供の頃から
人見知りってしないんだよね。

新しいことを始めれば、新しい世界が待っていて、
自分を磨いて一段高みに上がると、素晴らしい友達とまた出会える。

一人で過ごすのが苦手なわけでもなく、
無理に連帯感を持ってるわけでもない。
向き合ったときに、一人の人として大きな魅力があるから。
離れていても、なかなか会えなくても、友の代わりになる人は絶対にいない。

せっかく出会っても、人見知りなんかしてたら勿体無い。
やっと出会えたんだもの。


カタリーナとの出会いもそういうものだった。




クラクフで1年2ヶ月ぶりの再会。
私に街案内するため、イタリア語で事前準備していてくれたそう。ありがとう。

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雪に書いた二人の名前。
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おにいちゃんと一緒にクラクフ駅まで見送りに来てくれた。
鉄道のステップから二人を撮った。だって、そうでもしないと涙が止まらないんだもの。
またすぐ会えますように・・・。
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by dolcissimokurobe | 2009-01-31 16:58 | Il cuore

ただいま

悲しい涙でも
辛い涙でもない。

遠くなってしまった場所を思って切なく、
でもそこは陽だまりみたいに輝いていて、その場所を思うと
すぐにでも幸せな記憶が溢れるように蘇る。

心が意外に落着いてるなんて言ったけど、うそ。

鉄道に乗って、一人になった途端、堰をきったように、
笑顔をはりつけていた私の表情の上を涙が流れ続けた。
ウンブリア州の駅が車窓から流れていくときも
飛行機の窓からローマの夜景がどんどん小さくなっていくときも
感情が高ぶるでもなく、静かにゆったりと止めようもなく流れる涙。

友達の家に向かうサンエルコラーノの坂道も
霞がかるペルージャの街が見渡せるカルドゥッチ公園も
星降るようなコルソヴァヌッチのイルミネーションも
当たり前に呼吸していた場所が、もう手が届かないくらい遠い。

イタリアでの私のマンマだった大家さんも
我が家のわんこも、にゃんこも、
ペルージャで知り合った友達も、大学の先生達も
Barのおじさんも、ピザやのおじさんも、
みーんな大好きで泣けてくる。
大好きなのに会えないから泣けてくる。

みんなに会いたい。
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by dolcissimokurobe | 2009-01-09 11:03 | Il cuore

写真

イタリアに行く前にカメラが欲しいと、G7を購入したのが1年半前。
それから、ゆっくりのんびりだけれど、自分の撮りたいものに向かって少しずつ
道に迷いながら歩いているような、そんなふうにしてシャッターを切っている。

現代美術の先生が、「興味あったらMostra(展覧会)に一緒に出してみる?」と。
「気に入ってる写真いくつかピックアップしてみて。日本で撮った写真もある?」
いろいろ話してるうちに、どうやら私の写真に興味があるんだか
アジア女性としての私に興味があるんだかわからなくなってきたけど
展覧会の話が本当なら出してみたい気もする。

イタリアで撮った日常風景の写真は、日本の友達に少しばかり評価してもらっても
イタリア人にとっては、普通すぎるだろう。
ブログに載せてる写真は、イタリア人にとっては何の面白味もない写真かもしれない。

去年ブログをつくってからの写真を全部見返してみた。

偶然撮れた一枚。
すこしは狙って撮った一枚。
狙ったけどブレブレな一枚。
思わず通り過ぎそうになったけど、ファインダーを覗いたらかっこよかった一枚。

私らしい写真って何だろう。

街を歩きながら何気なくシャッターを切れば、それはイタリアの風景。
イタリア人にとっては、ごく普通の、誰が撮っても同じに見えるかもしれない風景。
私の「!!」という気持ちを注いでも、なかなか見えてこない私らしさ。

それでも、それなりの枚数の写真を眺めていると
写真の中に浮かび上がる私だけが知っている、その瞬間の気持ち。
心の一しずくを混ぜて撮った一枚は、やっぱり愛着がある。
それだけで、私らしい写真といえるんだろうか。

今回の展覧会話がなかったら、こんなこと考えなかった。
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by dolcissimokurobe | 2008-11-02 00:54 | Il cuore

ピンク色の花

3月に帰国した友人が残してくれた一鉢の花。
桜貝のような淡く優しいピンク色の花を咲かせる。
毎日水をあげて、時々剪定して、
寒すぎたり暑すぎる日は中に入れるけど、
ふだんは太陽の恵みを受けるようにテラスに出していた。

でも。あるときから、ぱったり花を咲かせなくなってしまった。
緑の葉っぱは、青々と茂ってるのに、ちっとも蕾をつけてくれない。
「だめにしちゃったのかな?」

その鉢が、ペルージャの空気が秋色に変わった頃から
急に次々と花を咲かせるようになった。
イタリアの街の窓辺が可愛い花々で彩られる春よりもむしろ
昨日より風が冷たくなったと感じるこの季節に
朝目覚めるたびに、窓辺で昨日よりも多くの花を咲かせくれているのに気づく。

ペルージャに来てから多くの時間を一緒に過ごした2人の友人が
ここを発ってゆくのは、やっぱり言葉にならないほど寂しくて、
愛しい思い出が詰まったここペルージャの街を
自分も3ヵ月後に発たなければならないことが本当に寂しくて、
一人になると、こんな私でも下を向いてしまうのだけど、
自分の部屋に帰って、
どの蕾も自分の出番が待ちきれないと言わんばかりに
次から次へと桜貝色の花弁を開いていく、この鉢を見ていると
今回のイタリア留学をきっかけに、これから未来に向かって
次々と何かが実を結んでいくよ!と言われてるような気持ちになる。

窓辺で咲いているこのピンク色の花々は
私の気持ちを見通して花をつけてくれてるみたいで
何だか健気でいじらしい。
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by dolcissimokurobe | 2008-09-29 20:39 | Il cuore

ひきだし

『ひきだし』って、自分の小さな世界。
一度ひきだしを開けると、あれこれ手にとって、
そのオブジェクトにまつわる思い出を反芻しちゃう。

今の家に引っ越してきたばかりの頃、ひきだしは隙間だらけだったのに、
今では、旅行した地の絵葉書や、日本、外国の友達からの手紙、
鉄道切符、乗船券、美術館やコンサートのチケットで溢れてる。

手に取った半券はペラペラの紙なのに
半券に触れてる指を通して、
後から後から思い出が身体に流れ込んでくる。

ここで見つけた宝物たちが詰まっているひきだし。
もうすぐ片付けなくちゃいけない。
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by dolcissimokurobe | 2008-09-29 19:20 | Il cuore

心の準備

家に帰ると、私に1通の手紙。ポーランドのカタリーナから。
もうイタリアを離れて11ヶ月が経つから、イタリア語で手紙を書くのは
彼女にとってそう容易ではないと思うのだけど、近況報告から、家族や友人の話、
私への気遣いまで、上手なスケッチ入りで、いつものようにびっしりと書いてくれている。
たった1ヶ月しか一緒に住んでいないのに、こうして手紙が続いていることが
とても嬉しい。彼女に会いたい。7歳年下だったけれど、私よりしっかりしていて
勉強家で、思いやりに溢れたカタリーナ。
カタリーナからの手紙といい、ここ数日でめっきり冷え込んだペルージャの朝の空気
といい、間もなく1年経つことを私に痛感させる。
もう一年経ってしまう。イタリアで生活できるのは、あと3ヶ月ちょっと。
もちろん、日本には会いたい人が沢山いる。帰りたくないわけじゃない。
でも。
イタリアから離れたくない。沢山の人に出会わせてくれた、沢山の思い出をくれた、
イタリアから、まだ離れたくない。
今からこんなに寂しく思い始めてしまうなんて、12月なんてどう過ごせばいいんだろう。
きっと残り少なくなったイタリアでの日々が恋しくて身動きできなくなってしまうから
今から少しずつ帰国の準備を始めよう。荷物の整理も、気持ちの準備も。
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by dolcissimokurobe | 2008-09-20 17:57 | Il cuore