カテゴリ:Il viaggio( 55 )

Cioccolato d'amore

文化概観と演習の授業担当のMarica先生が
授業の一環として、Peruginaの工場見学ツアーを企画してくれました。
Peruginaと言うと「?」と言う方も多いと思います。
Peruginaとは、イタリア屈指のチョコレート菓子Baciを製造している会社です。
昨今、本社は本国にあれど、製造は外国に委託している食品メーカーが多い中、
このPeruginaは全てイタリア内の工場で商品を製造しています。

さてさて、「Baci」ならご存知でしょう。
イタリア旅行をしたことがある方は、きっとイタリアのいたる空港で
箱詰めで販売されているこのチョコレートを一度は見たことがあると思います。
一口サイズの小さいDolceで、下層がプラリネ、上層にちょこんとナッツが乗っていて
チョコレートでコーティングされています。
昔読んだ本で、イタリア男性は、バレンタインに女性にプレゼントを渡すとき
可愛い小物や下着に、このBaciを添えるみたいですよ♪
なんてロマンチック♪♪

このBaciと言う名前、イタリア語で「Kiss」の意味があります。
「Baci」は複数形で、単数だと「Bacio」です。
この商品が誕生したときは、その形状から「Pugno chiuso」(げんこつ)
なんて名前がついていたそうですが
数十年前に名前が変わりました。
菓子店にチコレートを買いに来た男性が、女性の店員に注文するとき
「Signorina, Cazzotto, per favore」
(お嬢さん、げんこつ(パンチ)下さい)
これではあまりにロマンがなさ過ぎるので、名前を「Bacio」に変えたという
エピソードがあります。
確かに「お嬢さん、キスを下さい」と言うほうが素敵ですよね。
こんなやりとりも、実にイタリアらしい。

さらに、工場見学では、誕生秘話だけでなく過去から現在のCMも見せてもらいました。
CMもイタリアらしくユーモアたっぷりで洒落ていて面白かったですよ。
ギャラリーには、シリアルナンバーの入った、初期のBaciを包んでいた紙が
額に入れられて展示されていました。
そこには、女性がにんまり微笑んでしまいそうな、愛の告白のための一言が
一つ一つに書かれていました。

誰か、私に愛の詰まったチョコレートをPer favore!!c0134035_18464795.jpg
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by dolcissimokurobe | 2007-10-26 13:21 | Il viaggio

Perugia近郊の街、Gubbioへ。

今週末は、SanMarino共和国とUrbinoに行くはずだったのですが、
ここPerugiaからの交通の便が悪く、そんなに遠くないのに5時間以上片道に
掛かることが分かって、今回は断念することにしました。

さてGubbioですが、同じUmbria州にある小さな町で、山の上に位置しているため
Perugiaのように沢山の坂道があり、高い丘に所狭しと歴史ある建物が群立していて、
静かで情緒ある雰囲気が漂う古い街並みが広がります。
清貧を重んじたフランチェスコ派の祖、聖フランチェスコゆかり地でもあり、
かつて町を脅かした狼に説教して町を救ったという伝説が残っています。
この町はそれこそガイドブックに載っていないようなところですが、
Informationで町の資料と地図をもらい町の概観を眺めていると、
訪ねたくなるような教会や美術館、史跡がたくさん!!
なだらかな山々に囲まれ、山の稜線が遠くなるほど遠近法のように薄らいでいく様。
広い空に盆地のような地形の場所に暖色系のレンガや屋根の色が映え、
建物に華を添える可愛らしい窓辺の花壇や陶器の絵皿達。
中部イタリア特有のこの景色が私は大好きです。

一番初めに訪れたのは、町で最も重要な場所、Duomo。
イタリアでは、どの町にもDuomoまたはCatedolareがあり、
大切な儀式ミサがある日だけでなく、日常祈りを捧げるためにも人々が
集まる場所です。Duomoの装飾や大きさは、町の現在の規模には関係なく、
かつての繁栄を如実に表すものです。
中世文字が読めない民衆の人たちにもキリストの教えが伝わるように、
たいてい内部は油絵やテンペラ画、フレスコ画で飾られています。
ステンドグラスや金で装飾された華やかで絢爛な教会もありますが、
イタリア独特の、優しい色彩のフレスコ画が好きですね。
個人的感想だと、大抵大切な内陣・後陣は豪華だけれど、面積の最も広い側廊は
意外に質素だという場合が多いように感じます。時にそれをアンバランスだなぁ
なんて罰当たりに思うことも。
でも、ここGubbioのDuomoは全てがうまく調和されてるんです。
豪華な部分と質素な部分の継目の役目を果たしてるのが、
カラフルで複雑な幾何学模様。側廊の壁、重要な絵画の周りには、
フレスコ画で窓辺に立つ聖人が描かれ背後には中世イタリアの風景が
広がっています。重要な絵画がより引き立つように計算されているわけです。
この他にも、SanFrancesco教会、SanDomenico教会を訪ねて、締めくくりに
この辺りで名産のCeramiche(陶器)の美術館にも足運びました。
陶器の絵皿は食べ物を載せたり、テーブルを飾るためのものというより、
宗教的な主題を扱っていたり、肖像画のように大切な人物が描かれていて、
絵画のように壁に飾られるためのものだったようです。
なかなか知られていないけれど、見所の多い町、Gubbio。
中部イタリアに来た際には、是非足を運んでみてください。c0134035_48226.jpg
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by dolcissimokurobe | 2007-10-21 21:54 | Il viaggio

Spoletoの秋・続き

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by dolcissimokurobe | 2007-10-13 19:17 | Il viaggio

イベント多し我が街の秋&Spoleto旅行

今週後半はよく遊びました。何だか恋人同士のようにカタリーナとはいつも一緒ですね。
毎晩交代で晩御飯を作りあって、夕食を楽しみながらワインを飲んでドルチェをつまんで。すぐ裏の大きな公園で音楽を聴きながら、ブランコを高く揺らしお互いの国の話をしたり、恋の話をしたり。
木曜、金曜の夜は、カタリーナとクラスメートで仲良しの台湾人の女の子と
大学主催の映画上映とピアノの連弾のコンサートへも繰り出しました。(もちろん無料!)
コンサートを楽しんだ後は美味しいピッツェリアでおなか一杯ピザをほおばって、
ワインですっかり酔って上機嫌の私たちは、さらにジェラテリアとバールをはしご。
国も宗教も言葉も違うのに、3人ですっかり意気投合。こういうのってすごく楽しい。
おかげで、寂しくなることはほとんどなくなりました。
そりゃあ、母国語で固まれる人たちもちょっと羨ましいですけどね。
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そして、今日はカタリーナと近郊の街、Spoletoに行ってきました。
Perugiaからは電車で1時間ほどの歴史ある街です。あまりガイドブックには載って
いないかもしれませんが、美術書で読んで以来いつかは訪れてみたい街の一つでした。
街の情報がほとんどない私達はどこに何があるのかも知らず、とりあえずCentro
目指して歩きました。すると、いきなり視界が開けて、高い丘の上に
Castello(古城跡)が悠然と視界に飛び込んできました。「おお~~!美しい~~!」
公園で手作りサンドイッチをつまみ、ジェラートを食べて腹ごしらえしてから軽く登山。
高台まで来ると、オレンジ色のレンガ作りの街が一望できます。さらに裏は断崖で
はるか下には川が流れていました。谷あいを流れていく涼しい風がとても心地いい。
展望台で二人で街を見渡していると、すっかりカタリーナは気分が良くなったらしく
歌い始めました。さすが歌が好きと言うだけあって綺麗な声。
カステッロの中庭に面した回廊に描かれたフレスコ画を堪能した後、少し下って
Duomo(大聖堂)にも足を運びました。Duomoの前には調度いい広さの
Piazza(広場)があってそこから長く緩やかな階段が伸びていていました
訪れた観光客は誘われるようにゆっくりと一歩ずつ歩を進めて
敬意を払いながら、眼前に迫る陽を浴びファサードの金のモザイク装飾が
煌めくDuomoに近づいていきます。中に入るまで知らなかったのですが、
なんとこのDuomoにはあのフィリッポ・リッピの大きなフレスコ画があったんです。
聖母マリアが戴冠される場面を主祭壇の上部に堂々と描かれていました。

すっかり秋が到来し、木々の葉は赤く色づき、カサカサと乾いた音を立てながら
地面を踊っている黄金色の枯れ葉達。こういう静かな街をのんびりと歩き、
ちょっと覗いた教会で美しい絵画に出会えると、本当に贅沢な気持ちになります。
イタリアに到着してから2週間が経ってもなかなか心から気が休まらなくても
こんな風に美しい街を歩くと、やっぱりイタリアに戻ってきてよかったと思いますね。
さてさて、大分長くなってしまいました。
来週は、またまたカタリーナと小旅行に出かけます。
次回は、切手で有名な世界で5番目に小さい共和国SanMarinoと、
ルネサンス時代の芸術家達が集った歴史ある街、Urbinoを訪ねます。
ちなみに、今日はこれから、Perugiaで開催されるチョコレート市に出かけます。
世界中から観光客やバイヤーが大勢詰め掛けてとても賑やみたいですよ。
恐らく今日も宿題は出来ないでしょう・・・・。ああ、やばい。
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by dolcissimokurobe | 2007-10-13 19:05 | Il viaggio

軽井沢での休日

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高校一年生の夏、友人達と一緒に夏を過ごして以来
軽井沢は私の大好きな場所となり、その後幾度となく訪れました。
避暑地ならではのちょっぴり品の良い雰囲気と、木立の柔らかい緑から漏れる日差しと
涼やかな空気がいいですね。
南仏で最愛の妻と過ごし、愛に溢れた絵画を描き続けた画家、
「レイモン・ペイネ」を初めて知ったのも、ここ軽井沢ででした。

今日は、親友のかなこちゃんと
「久しぶりにガンちゃん(一眼レフカメラ)を連れ出そう!会」ということで、
撮影場所として軽井沢を選びました。
ここのところデジタルばかりいじっていた二人ですが
シャッターを切ったときの、「カシャ」という音は、やっぱり気持ちがいいものです。
自転車に乗って、木立の小道を散歩して、お互い自由気ままにシャッターを切る。
お店を覗いて、教会に寄って、ソフトクリームを舐めて、絵描きのおじさんをパシャ。
気がついたら、4本のフィルムを撮影してました。

そして、小腹が空いた私達は、「Primo Piatto」というイタリアンレストランへ。
同僚の女性がお勧めしてくれたのですが、食事も雰囲気もサービスも素晴らしかった。
イタリアンなので、ここではカメリエーレ(ウェイター)と呼ばせていただきましょう。
イタリアのレストランでは、カメリエーレと呼ばれる男性が料理をサーブしてくれるのですが
年齢が中年以上で、この仕事を本職にしてる方も多く、彼らの仕事に対する誇りや
自然と滲み出る人間性が、レストランを訪れた客に伝わり、
再び足を運ばせる魅力になるのです。
こちらのレストランでは、マニュアルによって動いているロボット接客でも、
表面上の丁重さでどこかよそよそしい接客でもなく、
友人を迎えるような、血の通ったおもてなしで、とても居心地が良くゆったりと寛げ、
日本家屋の別荘を利用した隠れ家的な雰囲気と、静かな音楽に包まれて
美味しい食事を堪能することが出来ました。

おなかも心も満足して、午後は塩沢湖のあるタリアセンで過ごすことにしました。
このタリアセン内に「レイモン・ペイネ美術館」はあります。
美術館は木造で、こじんまりとしていて、展示されている点数も少ないのですが
軽井沢に来ると、必ずこの美術館を訪ねたくなってしまうのです。
既に何度も見たものですが、見る度にペイネらしい優しいタッチと色彩に
心がゆるゆるとほぐれて、恋をしていた時のような幸せな気持ちになります。
小さい美術館のつきあたりは、湖を臨む風通しの良い小さい部屋になっていて
かなこちゃんとソファに腰掛け、のんびりとペイネ画集のページをめくっていました。
木立の葉が風に揺れて、小部屋の窓から窓へ涼やかな風が抜けていきます。
静かに流れていく時間に、二人ともウトウト・・・・。

親友とのんびり過ごした、軽井沢での夏の休日。
心からリラックス出来た一日でした。


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by dolcissimokurobe | 2007-08-28 01:18 | Il viaggio