2008年 09月 16日 ( 2 )

荷物

何を隠そう、全ての元凶はこれ。
私の巡礼本によると、「10~15kgがベスト、25リットルくらいのリュックで」
とあったので、家の体重計にリュックを載せて12kgでヨシとしたのがまずかった。
リュックをリットルで考えたことがなかったので、「25リットル~」の部分を
無視してしまったのだ。
こうして、12kg、60 リットルのリュックで、マドリード空港に現れた、私。
それに対して、25リットルのリュックをしょって待っていた、あやちゃん。
9ヶ月ぶりの再会の場で、互いが開口一番
「でかっ!!!」
「ちいさっ!!!」

「そんなんで歩けるわけないでしょ!!」というあやちゃんの厳しい目のもと、
マドリードの宿で、再度荷物チェック。
なけなしのメイクグッズ、ヘアワックス(どうもこの辺、まだ「女」が捨てきれない・・・)、
バスタオル、地球の歩き方、洗濯石鹸、洗濯ばさみ等など、宿主に頼んで
1ヵ月後マドリードに戻ってくるまで預かってもらうことに。多分これで10㎏くらい。

後で、他の巡礼者から聞いた話によると
巡礼中のリュックのベストな重さは、自分の体重の10%。最大でも15%まで。
20%は、「苦行」レベルらしい。
つまり、10kgは私の体重の20%を余裕で越しているわけで、言葉の通り、
私にとって、この巡礼は完全に苦行となった。

この荷物の重さに加えて、巡礼によって足がパンパンにむくみ、サイズが合わなくなった
シューズ(2年間日本のジム通いで愛用していた)が踵を圧迫し続けて
まず初めに痛みを感じたのが、両足のアキレス腱。
生まれて初めて海外のお医者さんにかかることに。このアキレス腱炎症をかばって
次に、右膝、右足の付け根。さらに、それらをかばって、最後は左足の脛まで痛めた。

こんな荷物では、とてもじゃサンティアゴまで行き着くことは不可能だと、
やっと悟り、巡礼宿に、巡礼路上のゴミ箱に、寄付して、あるいは捨てた。
挙句には、60リットルのリュックすらも、休憩をとったBarのバリスタに
プレゼントしてしまった。通常、小さい村しかない巡礼路だけれど、時々中規模の町
を通過することがある。待ってましたとばかりに、それらの町でリュックと登山用の
軽量スニーカーを調達。巡礼中日にして、「しーちゃんリニューアル」したわけ
だけれど、時既に遅し。痛めた足は、そう簡単に治ることはなく、
結局、巡礼最後の難所セブレイロ峠の上り道で、急遽の歩き方矯正でその場をしのぎ、
痛みをともなったままゴールしたことは、以前の日記でも書いた通り。

今回の巡礼で痛感した私の短所が、この「潔悪さ」。
普段の生活ではいい。でも、巡礼に限らず、人生のここぞという時に
そう何でもかんでも背負い込んでたら、とてもじゃ前に進めない。
到達すべき本来の目的のために、時には捨てなければならないものがある。
本当に大切にしなければならないものを見極める目と、一度決めたら迷わない潔さ。
身体も、心も。一番大切なものを見失わないために、
大切なものを遮蔽しないように、シンプルに、シンプルに。

いい勉強になりました!

あやちゃんと私のリュック、大きさが全然違う・・・。マドリードの宿にて。

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ゆえに死亡。(ださいなー)
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by dolcissimokurobe | 2008-09-16 18:58 | Il viaggio

二人の日記

巡礼の相棒あやちゃんも、彼女のブログで日記を進めてます。
彼女の巡礼日記は、ちゃんと日を追って綴ってるので
毎日読むたびに、「こんなことあったなぁ」と、
お互い、自己満足で楽しんでます。
私があんなふうに感じてたときに、彼女はこんなふうに感じてたのか、とか。
二人で歩いた巡礼路だったけれど、それぞれに生じる痛みも、気持ちも
また違って面白いものです。

あやちゃんの日記「メセタの大地」
http://abendrot.exblog.jp/9028547/
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by dolcissimokurobe | 2008-09-16 18:33 | Il viaggio