ピンク色の花

3月に帰国した友人が残してくれた一鉢の花。
桜貝のような淡く優しいピンク色の花を咲かせる。
毎日水をあげて、時々剪定して、
寒すぎたり暑すぎる日は中に入れるけど、
ふだんは太陽の恵みを受けるようにテラスに出していた。

でも。あるときから、ぱったり花を咲かせなくなってしまった。
緑の葉っぱは、青々と茂ってるのに、ちっとも蕾をつけてくれない。
「だめにしちゃったのかな?」

その鉢が、ペルージャの空気が秋色に変わった頃から
急に次々と花を咲かせるようになった。
イタリアの街の窓辺が可愛い花々で彩られる春よりもむしろ
昨日より風が冷たくなったと感じるこの季節に
朝目覚めるたびに、窓辺で昨日よりも多くの花を咲かせくれているのに気づく。

ペルージャに来てから多くの時間を一緒に過ごした2人の友人が
ここを発ってゆくのは、やっぱり言葉にならないほど寂しくて、
愛しい思い出が詰まったここペルージャの街を
自分も3ヵ月後に発たなければならないことが本当に寂しくて、
一人になると、こんな私でも下を向いてしまうのだけど、
自分の部屋に帰って、
どの蕾も自分の出番が待ちきれないと言わんばかりに
次から次へと桜貝色の花弁を開いていく、この鉢を見ていると
今回のイタリア留学をきっかけに、これから未来に向かって
次々と何かが実を結んでいくよ!と言われてるような気持ちになる。

窓辺で咲いているこのピンク色の花々は
私の気持ちを見通して花をつけてくれてるみたいで
何だか健気でいじらしい。
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by dolcissimokurobe | 2008-09-29 20:39 | Il cuore
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