31歳の誕生日

スペインから帰国してから1週間。
友達に会ったり、またまた旅行したりして、溜まったメールの返信も追いつかず
もちろんブログ更新も滞ってる毎日。

そうそう、私、31歳になりました。
いよいよ本格的に「ミ・ソ・ジ」道に入ったわけです。
 31歳の誕生日、スペインに行く前から
この日は一人で過ごそうと決めてました。
友人達と一緒に過ごしたいなとも、ちょっと思ったのですが
「みんなに祝ってもらう」というよりは、むしろ「みんなのことを思い出す」
一日にしたかったのです。


誕生日を過ごすべく訪れた場所は、6年間ずっと憧れ続けた
北部イタリア・リグリア州にあるCinqueTerre※とPortofino。

6年前、本で見た写真で魅了されてからずっと
4年前の一人旅でも、今回の留学でも、行けそうでなかなか行けなかった場所。
まるで、自分の誕生日のためにとっておいたみたい。

今回は特別なプランニングはなく、
Genovaから足を伸ばして、1日で適当にまわろうと思い
その場、その場で、船に乗ったり、鉄道を使ったり、バスを使ったりして
Liguria沿岸の海と空を楽しんでた。

Portovenereの港から乗った船から、何とはなしに降りたVernazza村。
もう太陽は水平線の近くまで降りてきていて、水面が金貨のようにキラキラ輝き、
イタリアの子供達が高らかな笑い声を上げながら、次々に海に飛び込んでいくと
金の絨毯の水面に白い雪のようなしぶきが上がる。
 こんがり日に焼けた肌をすりあわせる恋人達や、子供をたしなめるお母さん、
いつまでもお喋りがおわらないおじさん達の間を抜けて、
 CinqueTerreを繋ぐ散歩道を探すべく、土産物屋さんが並ぶ道を歩いていたとき
目に入った一枚のポストカード。
 私が6年前にみた写真と全く同じ風景。
 Vernazzaだったんだ。
 その景色をもう一度確認するために港に戻ろうとした足の踵を返して
崖の高いところをつなぐ小道に急ぐことにした。
 きっと、あの写真と同じ風景が待ってるはず。
狭くて、ゴロゴロ石が転がる、崖のような小道を駆け上って
ふうふう息が切れてきて、身体も火照ってくるのと同時に、心も高揚する。
額に汗が流れて、もう大分登ってきたところで、
さっきまで木々で隠れていた視界が一気にひらけた。

 濃紺の静かな海に抱かれた小さな小さな漁村。
緑深いのオリーヴ畑の斜面の下に、
パステルカラーのカラフルな可愛い家々が肩を寄せ合ってるように立ち並び
夕暮れの黄金色の陽光をあびて、優しいピンクのヴェールを掛けられたVernazza村。

ずっと憧れ続けた景色が、いまこうして目の前にあって
6年間憧れ続けた時間が、夕暮れの空気の中に溶けていくようだった。
 いろんなことがあった6年間だったけれど、今Vernazzaに向かう私は
とっても幸せだと、6年という間に出会った人や、去っていった人、起こった出来事
全てを愛おしいと、そう思えた瞬間。
この気持ちが、私が、私に贈る誕生日プレゼント。こんな一日を過ごしたかった。

後ろ髪引かれる思いで、また小道に戻って
とても散歩道とは言えないくらい急な上り下りのあるSentiero小道を
Monterossoに向かって進んだ。
スペイン巡礼で痛めた右膝がまた痛み出して、全身から汗が噴出してきたけれど
それでも気持ちよかった。
ジーンズを脱いで、キャミソールワンピース一枚になって
スペイン巡礼の時の様に、ただひたすら上って下って歩く。
Monterossoに着いたころには、太陽はすっかり海の下に沈み
名残のような橙の光がぼんやり水平線を縁取っていた。

Barで、グラス一杯の白ワインを注文して、砂浜まで持っていく。
サンダルのまま、白ワインみたいに透き通るくらい綺麗な波に足を浸して
一人で乾杯。(ちょっとここらへん酔ってるね。笑)

いい誕生日。一人だけど、とっても満足な誕生日。
今までもそうだったように、これからもきっとずっと私は幸せと感じるんだと思う。
みんながいてくれるから。

31歳の一年も、どうぞよろしくお願いします。


※CinqueTerreは、Liguriaにある小さな5つの漁村で
可愛らしい小さな入り江とその上にひしめくように並んで建つカラフルな家々が
愛らしさと情緒を漂わせるイタリアの小さい港町らしい景観が楽しめます。
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by dolcissimokurobe | 2008-09-01 22:01 | La vita in Italia
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