ユースの思い出あれこれ

今回の旅でも、お金のない私たちの強い味方ユースホステルが大活躍!
と言いたいところですが、今回のようにハプニングが生じることも。
ユースホステルは、場所や国により多少差はありますが、基本的に1泊15~20€の
価格設定で、格安ホテルなんかに泊まるより、遥かに掃除が行き届いていてキレイで
安全で快適に過ごせます。
さらに、大観光地を除けば、大抵のユースで朝食がつき、この朝食も国によって
様々なスタイルを取るので、国を移動したときの楽しみにもなります。
そして、ユースの最大の魅力は、ドミトリー形式のため、いろんな国の子と話せること、もちろん日本人の旅仲間だって見つけることだって出来ます。
私は、3年前ウィーンのユースであやちゃんに出会いました。

今回の旅でも宿泊は全てユースに決めました。さてさて、スイスのユース。
言うまでもなく全てが整頓され、きっちりと掃除され、驚いたのはキッチンの
機能性の高さ。生まれて初めてのIHシステムキッチンをまさかユースで使うとは
思いませんでした。ハイテク国家の日本人が、外国人にIHの使い方を聞く恥ずかしさ。
さらに、食器、鍋、フライパンまで用意され、全てが新品ピカピカ。
住んでる人がいるのも頷けます。

では、どこでハプニングが起こったかというと、切なくなるほど美しい街ヴェローナ
のユースにおいてです。
古城を思わせるような素敵な外観から、室内も相当美しいだろうと期待に胸を膨らませて
入室した私たち。同室の女の子はイタリア人。会話できるチャンス!と思いきや
何やら激しく咳き込み、熱を帯びた赤い顔。かなり重体な感じ。少し言葉を交わしてから
彼女は布団に潜り込み、強制的に部屋の電気は消されました。
先ほどから気になるのは、部屋に充満する奇妙なニオイ。そして彼女が発したある単語。
うーーーーーーーーーーーーーん。(汗汗汗汗汗汗)
部屋を出てから、あやちゃんに話すと、あやちゃんも強く首を縦に振ります。
そう、同室の彼女は、インフルエンザ患者だったのです。しかも、かなり重体。
病院に行くことを勧めても、頑なに拒む彼女。
散々迷った結果、留学生である私達にとって病院通いはかなりやっかいなので
係りの人に相談して、部屋を変えてもらうことにしました。
インフルエンザなら、大勢の若い外国人旅行者が集うユースに泊まらずに
病院行けよ~~~~~。
気を取り直して、次なるヴェネツィアへのユースへお引越し。
自由旅行では手放せない「地球の歩き方」の投稿によると、「駅から近く、清潔で、
オーナーも親切なユース」とのこと。ユースの前に到着すると、何だか崩れ落ちそうな
ふるーい建物に、何故か日本の国旗。
日本人のバックパッカーいらっしゃい、と言ったところでしょうか。
木戸を開けてもらい中に入ると、古い趣のある館風。螺旋階段にレッドカーペット、
鏡張りの壁に、不思議に佇む卓球台。(しかも、ラバーと玉付)
私「おお!キレイじゃない」
あやちゃん「・・・・」
あれ?何故に無言?あやちゃんの無返答に不安を覚え、視力の悪い目を凝らして
よく辺りを見回すと、前言撤回。凄まじい汚さでした・・・。
沸き始めた不安をかき消すようにして、2階にあるクラーク(?!)へ。
これまた期待を裏切らない汚さ。埃の積もった狭い小部屋で、オーナーの息子さんが
対応してくれました。そこで、手渡されたのは宿の使用事項。
「何々・・・・鳩の寄生虫の恐れ?地べたに座るな?」
虫全般に対して全く恐れを抱かない私でも、菌を媒介するばっちい虫は大嫌い。
今すぐ、日本の国旗を外していただきたい。息子さんは見た感じまだまだ若いのに
もうしばらく服を洗濯してないような香りが鼻をつく。
重い溜息とともに、渡された鍵で部屋のドアを開けると、日本人の男の子が
頭からジャンパーをかぶって寝ていました。確かに寝るしかないよなぁ。
部屋もキッチンもシャワールームも、長い間きちんと掃除されてない様子。
見上げれば、ここにも親日的な印が。薄暗くかび臭い美術室のようなキッチンの
壁に高く掲げられた、日本の掛け軸と「祭」の文字が躍るうちわを見た瞬間、
私とあやちゃんに笑いがこみ上げてきて、おなかを抱えて二人で笑い転げました。
「地球の歩き方」に「清潔」と投稿した誰かさんに、「清潔」の意義を私は問いたい。
「あのオーナーのお兄さん、生きながらに死んでるね」と、これまた上手いことを
いうあやちゃんの言葉に頷きながら、磨けばなかなかのハンサムなのになぁと
何やら残念な気持ちになった私。
そして、せっかくの年末年始を、この化物屋敷風ユースで過ごすことにした私達も
いかがなものかと。
そんな時、自分にいい聞かせるのが、私の旅の黄金ルール。
『負の感情を覚えた出来事こそ、いつまでも忘れない楽しい思い出となる』
いろんな出会い、ハプニングありのユースホステル。
旅の際には、是非利用してみてくださいね。
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by dolcissimokurobe | 2008-01-08 21:37 | Il viaggio
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