生ハム三昧

街を歩いていて、二人の目が探しているのはSalumeriaの看板。
様々な種類のハムやサラミ、チーズの小売店のことです。
もちろん食のイタリアが生む無数の傑作チーズやハムのほんの一部に
過ぎないのでしょうが、ガラスケースの中にずらりと並べられたそれらの傑作
一つ一つを確認しながら、名前を読み上げていると、容赦なく店員さんから声が掛かり
ます。もう少しハムやチーズの名前を勉強してくるんだったと思いながら
適当に目に留まったものを、欲しい分量だけ切り分けてもらいます。
「どこでイタリア語を学んだの?」なんて話して掛けてもらえるし
スーパーでパックに入ったものを購入するより、ずっと楽しいものです。

日本でも手に入れられるけれど、本場で食べたときに愕然としたもの。
それが、イタリアの生ハムです。残念ながら、日本で食べたものには香りが乏しい。
私にとって、寿司とイタリアの生ハムは、舌で味わう以上に、
鼻腔を抜けるときに香ってくる風味をじっくりと堪能したいものなんです。
耳たぶのような柔らかな感触を歯に感じながら、ゆっくりと咀嚼して、豊かなハムの
風味を鼻腔に送ってやると、その熟成された肉の香りは、弱弱しく立ち消えることなく、
口から鼻の辺りまでの空間を満たしてくれます。こんな時は、ひたすら沈黙。
お喋りなんてしては、せっかくの香りが口から放出されてしまいます。
(だから、大好きなお寿司は、基本的に一人で食べに行くんです。)
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by dolcissimokurobe | 2008-01-08 21:32 | I piatti buoni
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