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親愛なるカタリーナ

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今日、カタリーナは朝早く起きて、
ミラノで働いている同朋の幼馴染(恋人の手前らしい)に会いに行きました。
帰ってくるのは明日の夜遅く。
カタリーナと一緒に過ごせるのもあと3日です。
日に日に、彼女との別れの寂しさが増してきました。

イタリア入りして家を探すまでと泊まっていたユースホステルの部屋で
彼女に出会いました。
翌日、一緒に大学へ行き入学手続きをして、テストを受けて、
その後の家探しも一緒。
まだ1日しか一緒に過ごしていない女の子と、お互いが1ヶ月の同居を
勢いで決めてしまいましたが、今では彼女に出会えた偶然に本当に感謝してます。

ポーランド出身の彼女は、若さも十分でいつも元気いっぱい。
ノリも良くて行動派だけれど、いつも夜中まで勉強している努力家です。
毎晩、交代で晩御飯を作って、二人のお気に入りのフラゴリーノを飲んで
甘いお菓子をつまみながら、遅くまでおしゃべりして。
時には、裏の公園へパソコンとワインを持ち出して、
歌を歌ったり、ブランコこいだりもしました。
水曜、木曜は大学主催のコンサートに出かけて、金曜は我が家でミニパーティー。
土曜は二人で小旅行して、日曜はのんびりスケッチしたり、Centroに出かけて
カプチーノ飲んで、大聖堂横の大階段に座って日向ぼっこ。
本当に思い出が尽きません。

二人とも、イタリア語は同レベル。
言いたいことを上手く表現できなくて、もどかしいときも沢山あったけど
不思議と彼女の言おうとしていることはよく分かるし
彼女もまた私の言いたいことはよく分かるみたいです。
言葉に出さなくても、テレパシーで通じるときも。
ジェラート食べたい時とかね(笑)
二人とも絵が好きで、お互いの一番好きな画家も共通でヴァン・ゴッホ。
イタリア人の頑固さと柔軟さを尊敬してるし、優しい写真を一緒に見て涙しちゃうことも。
つたないイタリア語を駆使して、この1ヶ月間二人でいろんな話をしました。

気の合う友を見つけるのは、母国にいたって難しいのに
こうして外国で、しかも留学初日で出会ってしまうなんて
神様に感謝せずにはいられません。

昨夜、ベッドに潜り込んで、二人で1ヶ月の思い出を振りかえりながら
「カタリーナに出会えたこと、神様からのプレゼントだと思ってるのよ」
と言ったら、「私も同じ気持ち!」とカタリーナも笑顔で返してくれました。

大分年下だけど、風邪を引いたときはお母さんのように、
出かけるときや買い物のときは彼氏のように、
彼女から優しさをいっぱい貰いました。


「このDolceは危険すぎる!」なんて言いながら、
チョコチップクッキーにマスカルポーネをたっぷり乗せて
二人で、止め処なくほおばった夜。
カタリーナと過ごす夜はいつも特別です。

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by dolcissimokurobe | 2007-10-28 20:29 | La gente
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