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乙女草

西武線の車窓から高架駅が流れていくのが分かって
次の駅で降りたら、しまった、乗り過ごしてしまいました。
6年間も通った母校の最寄り駅を間違えました。
中学、高校と通学に利用した駅は、卒業後10年間で本当に様変わりしていて
本を読みながら乗車していたら、駅に気付かず通過してしまったんです。

今日は、高校時代の友人達と久しぶりの再会で
しかも、母校の体育祭を見に行くことになりました。

みんなの口をついて出てくるのは、「懐かしい~」の言葉ばかり。
昔の面影を残さないほど変わった一角もあれば、
帰り道にみんなで買いに来たパン屋さんのように、昔と変わらない商店もありました。

体育祭のメインは、何と言っても、高校3年生による創作ダンス。
女子校の体育祭の華ですよね。
3年生の創作ダンスは、母校の伝統で、毎年少しずつ踊りは変えているものの
扇子と衣のような布を使い、制服を身につけ、
裸足で踊るのは変わっていないようです。

中学の頃の私には、6年の思いを噛みしめてダンスをしている高校3年生が
ものすごく大人に見えたし、
今10年ぶりに見ている私にとっても、清清しく凛としていて艶やかで
乙女から女に変わる瞬間だと感じました。

踊りが終わって静かな曲に変わると、前後の生徒と手を繋ぎ、
ゆっくりと歩を進めながら退場します。
そうすると今までの思い出が鮮やかに蘇ってきて
大抵の生徒の目が赤くなってしまうんですよね。本当に懐かしい。

これから待っている大学時代もきっと楽しいけれど、
高校生という煌くような時間をかけがえのない友人と懸命に刻んでいる彼女達の姿は
校歌の通り、正に美しい乙女草だわ。
by dolcissimokurobe | 2007-09-10 00:20 | Prima di partire
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