私の部屋のすすめ

頭で思い描いていたものがだんだん形になってきた。
「まだ?」との声も聞こえてきそうだけれど
私の部屋の完成まであと一息。

ラベンダーにピンクとグレーを混ぜた淡色トーンの壁。
張り替えた床の色に合わせて、家具はほとんどダークなものを選んだ。
海を渡ってやってきたこげ茶色のシンプルな机。
透かし彫りのある木製の全身鏡。
琥珀色のカットガラスランプから壁に投影されるムーディーな明かり。
宝石みたいにキラキラと光を集めるグラスドアノブ。
部屋の中で唯一カラフルなのが、ローラアシュレイの花柄ベットカバー。

全て私のお気に入りで、この子達が作り出す部屋は最高の居心地。
もう一度、ウィリアム・モリスの言葉を思い出す。

「家の中に、自分が美しいと思わないものを置いてはならない。」

まぁ、ちょっと極論だけれど、
自分が美しいと思うものに囲まれている至福の気分はあながちウソでもない。

さて。
この部屋の中でも一番のお気に入りが、
生まれて初めて購入したアンティークの椅子。
1930年製で、イギリスの教会にあった椅子らしい。
ちゃんと背部には聖書ボックスまで付いている。
床に敷いたラグに寝転がって、まじまじと椅子を眺めていると
角は時間とともに削れて丸くなり、足にも座にも沢山傷がついている。
「どんな人が座って、どんな祈りを捧げたんだろう」
傷を指先で撫ぜながら、そんなことを想像してみる。

新品にはない輝きと柔らかな手触り。
じっと見つめてると、いつか会話が出来そうな気がしてくるその存在感。

21世紀の、遠い日本の、私の部屋へようこそ、ともう一撫で。
こうなると、家具であって、家具にあらず。

そもそも今回のリフォームのテーマは、『私のお気に入りの写真が似合う部屋』。
引き伸ばした写真を大きめの額に入れて、やっと飾ることが出来た。
飾られた大好きな写真を眺めて、ふつふつ湧いてくる充足感。
写真も、椅子も、机も、ランプも、カバーも壁も床も、すべてが上手く調和してくれている。


私が作った、私のお気に入りの、私らしい部屋。


私の部屋。
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by dolcissimokurobe | 2009-11-16 22:10 | Vita
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