盃に 桜ひとひら 何おもう

大学時代の友人(先輩?)が、名古屋から遊びにきた。
いつも仕事にプライベートに忙しくしている友人にも会うことが出来て
久しぶりにみんなが集まり、浅草で飲んだ。

友達と飲むお酒は楽しくて美味しくて、
大して飲めもしないのに、次々お酒を口に運ぶ。
日本帰国後、つまり、この頃
「ニホンシュ」という新たなジャンルへも果敢に挑戦している私。
飲み口が良くて、すーっと飲めて、すぐ酔っ払ってしまう。

大好きな友人達との美味しいお酒、とめどない笑い話。

みんなと別れて、すっかりいい気分で帰路につく。

地元の駅でタクシーを拾ったのだけれど、
どうやらその運転手さんもお喋り好きだった。

ハンドルを握りながら
「桜の花が盛りを迎えて、淡い色の桜の花びらがひらひらと風に舞い
掌中の盃の酒の上に一ひら浮かぶ様子ときたら・・・」と、
もうすぐそこまで来ているのに花の蕾を開かせず私達をじらせて楽しんでいる春を
心から愛しむように語ってくれた。

私は、こういう日本人の四季を愛でる習慣と季節を美しく詠う感覚が大好きだ。

美味しかったお酒が、さらに身体の隅々まで浸透して
重たい瞼を閉じると、今聞いたばかりの情景が私の瞳の中にも映り、
春の風がそよいだように、幸せな余韻が心に残る。

春が待ち遠しい。
満開の桜が待ち遠しい。


翌朝、出勤するのでダウンに袖を通すと
昨夜のもんじゃ焼き臭いは、
はしごした喫茶店で食べたパフェのチョコソースがところどころに付着してるはで、
春爛漫でうっとりする場合ではなかった。
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by dolcissimokurobe | 2009-03-31 00:18 | Vita
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